「あなたといると幸せ」 一生に一度はいわれてみたい言葉です。
恋人や夫婦に限った話ではなく、友達や職場の仲間、グループやママ友などでも、自分に対しこのような好感を抱かれることは大きな喜びです。あの人がいるだけで他の人が「幸せ」を感じる、そんな人に憧れます。
ところで人が「幸せ」を感じるには、ある動作が関係していることが近年の研究で分かってきました。つまり、この動作を周りの人にさせることができれば、人を幸せにできるのです。
その動作とは、実は「笑う」です。
◆ NK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活性化する
笑いが健康に良い影響を及ぼすことは近年の研究で、徐々に認知されるようになりました。笑うことによって自然治癒力が高まるという医学的な証明も得られています。
不安を鎮め幸せを感じる「セロトニン」、愛情や結びつきの気持ちを感じる「オキシトチン」、活力や警戒心、喜びの気持ちを感じる「ドーパミン」などの神経伝達物質が、笑うことで分泌を促されるのです。
また、これら神経伝達物質がNK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化させます。NK細胞は、体内に入ってきたウィルスや癌などの細胞を攻撃する細胞として知られています。
つまり笑いには、幸せの元になる幸福感や愛情や活力などを生むホルモン物質の分泌促進と、健康を維持するためのNK細胞の活性化を促すのです。
◆ 幸せを呼ぶ「笑い」
人に笑いを与えられる人は、人を幸福にできる人なのです。しかし、「自分は人を笑わせるのが得意じゃない」と思われる方も多いでしょう。そこは安心してください。
ここで言う笑いは、テレビのお笑い番組であるような、人を冷やかしたり、小バカにしたりするものとは質が違います。そのような「お笑い」では、幸福の効果が得られません。
効果的な笑いとは、幸せや喜びを伴う笑いです。
◆ 幸福感を引き出す言葉かけ
幸せな気持ちになったり喜びに浸る時、人は自然と笑顔になり笑いが溢れます。こういった感情を伴う「笑い」が幸せに効果的です。
この「笑い」を生む方法はいくつもありますが、おススメは「人の役に立っている」ことを認める方法です。 「人の役に立ちたい」という感覚が人間には備わっています。この感覚を十分に満たしてあげましょう。
「いつも電話を取り次いでくれてありがとう。お陰で取引先との連携がスムーズに行くようになった」とか、「先日はお世話になりました。お陰様ですっかりきれいになりました」とか、認め伝える機会は日常に溢れています。
見逃さないように少し意識するだけで、あなたの言葉から多くの幸せを生むことができます。
◆ 笑う門には福来る
人の役に立つことの他にも、がんばりを認められたり、振る舞いをほめられたり、幸せや喜びの「笑い」をさそう言葉かけはたくさんあります。ぜひ小さなことからでも実践してみてください。
「笑う門には福来る」。肝心なのは笑いの質です。
勇作